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市立小樽美術館 「小樽聖/Holy Otaru」初公開

市立小樽美術館で10/19から12月まで開催中の
特別展Ⅲ 絵画で見る炭鉄港 三人展 伊藤光悦・輪島進一・羽山雅愉
https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2024081100013/
この会場の一角で、土地の森羅万象、生命と歴史、人々の暮らしを写真と言葉で描きだす、フェバリットプロデュースのコミュニケーションアートユニットPHOTPOET ©HIHAREAL×Tinpoetの作品展示をしていただいています。

△映像投影:「小樽聖/Holy Otaru」初公開(展覧会期中投影)
PHOTPOET ©HIHAREAL×Tinpoet
会場:美術館2階企画展示室



小樽市富岡町で生まれ、幼少期を美唄や三笠の炭鉱住宅で過ごしたTinpoetは戦時中に小樽駅の保線区長として鉄路を守り続けた祖父を持ち、両親の離婚によって、祖父母と母親の姉妹たちが暮らす富岡町の実家に引き取られ育ちました。

そんなTinpoetにとって北の炭鉱と鉄道によって結ばれた港町は特別な意味を持ち、今回「炭鉄港」をテーマにした美術展の一部として小樽への思いを言葉にできたことは、実に不思議な巡り合わせだと言えます。

またHIHAREALは、日本を代表する写真家の一人である立木義浩氏のアシスタントとして腕を磨きながら独立し、森山大道を彷彿とさせるリアリティ溢れるスナップ写真を撮り続ける、新世代の名手です。

TinpoetとHIHAREALの2人が小樽の街に飛び込み、人々と出会い、北の自然や生き物に触れながら時間と空間の間をあたかもタイムトラベルを愉しむかのように彷徨い、独自の感性で描きだした「小樽聖(おたるひじり)」。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハの「無伴奏チェロ組曲」をサウンドトラックに、日本語、英語、繁体字で綴られる詩の世界と、美しく力強い写真のコラボレーションが、観るものを北の異郷に誘います。

小樽市にお住まいの方など、お時間がありましたら、ぜひ会場にお立ち寄りください。

市立小樽美術館
〒047-0031 北海道小樽市色内1丁目9−5
TEL.0134-34-0035
火曜〜日曜9:30-17:00/月曜定休